単価ノート / 記事 02
内容量が減って値段が同じとき、家計簿のどこに出るか
値段が変わっていないのに、前より早くなくなる。この感覚は気のせいのこともありますが、単位価格を並べておくと、気のせいかどうかが分かれます。
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この記事は、値段の比べ方だけを扱います。 どの店のどの商品が安いか、という話は入れていません。

値札が同じまま袋だけが小さくなると、支払いは変わらず、100g当たりだけが動く。
値段が据え置きのまま内容量が減ると、1回の支払いは変わりません。だからレシートの合計を見ているだけでは、何も起きていないように見えます。
変わっているのは1回あたりに使える量のほうです。同じ袋で作れる回数が減れば、買う頻度が上がり、月の合計は静かに増えていきます。
合計欄には出ないが、単価欄には出る
家計簿の合計だけを見ていると、この変化は最後まで見えません。合計が増えるころには、原因がどの品目だったのかが分からなくなっています。
単位価格を1行添えておくと、同じ品目の中で数字が動いたことが先に見えます。合計が動くより早く、原因のほうが見えるということです。
価格が同じで内容量だけが減ると、支払額の棒は同じ長さのまま、100g当たりの棒だけが伸びる。
例として計算した値で、実在の商品の価格ではない。298÷400×100=74.5円、298÷350×100=85.1円。棒の長さは、それぞれの群のいちばん長いものを100%として、値に比例させている。左の群は2本とも同じ値なので同じ長さになる。
上の図は、価格が同じで内容量だけが減った場合に、100g当たりの金額がどう動くかを示したものです。支払額の線は水平のままになります。
気づくために必要なのは、過去の1行だけ
比べる相手は他店の値段ではなく、自分が前に買ったときの数字です。他店の値段は調べに行く必要がありますが、自分の記録は手元にあります。
- 同じ品目を、同じ単位で書く
- 内容量を必ず一緒に書く
- 店名は書かなくてよい。比べたいのは品目の単価なので
店名まで書こうとすると、記録が続かなくなります。続かない記録は無い記録と同じなので、書く欄は少ないほうが結果として残ります。
内容量の表示はどこを見るか
内容量はパッケージの表面か裏面に書かれています。単位はグラム、ミリリットル、枚数、個数のいずれかになっていることがほとんどです。
単位が違うものどうしは比べられません。枚数で売られているものは枚数のまま、重さで売られているものは重さのまま記録します。
同じ品目なのに単位が変わった場合は、そこも記録に残します。単位が変わると、前の記録と比べる線がいったん切れてしまうからです。
先に断っておくこと
この記事は、内容量の変更があったかどうかを個別の商品について判定するものではありません。判定できるのは、自分が記録した2つの数字の間の差だけです。
月の合計だけを見ていると、原因が消える
家計の見直しでよくあるのは、合計が増えたことに気づいてから原因を探す順番です。この順番だと、探す範囲が1か月ぶんに広がります。
品目の単価を並べておけば、増えたのがどの品目かを探す作業が要りません。動いた行がそのまま原因の候補になります。
探す作業が消えると、見直しにかかる時間が短くなります。時間が短ければ、翌月も同じことを続けられます。
どの品目を見張るか
全部の品目を見張る必要はありません。買う回数が多い品目ほど、単価が動いたときの影響が大きくなるからです。
月に4回以上買う品目を数えると、たいてい10種類前後になります。この10種類だけを並べておけば、動きの大半は拾えます。
- 買う回数が多い品目から並べる
- 回数が少ない品目は、金額が大きいものだけ入れる
- 並べる数は10行前後に収める
見張るのは買う回数が多い品目から。10行前後に収めると、毎月続けられる。
数字が動いたときに、すぐ乗り換えないこと
単価が上がっていても、すぐ別の商品に替えるとは限りません。味や使い勝手が変われば、そのぶん別の負担が増えるからです。
判断の材料が1つ増えた、というだけの話として扱います。数字は決めるためではなく、決める前に見るために置いてあります。
SOURCE
- 東京都消費生活条例に基づく品質等の表示(単位価格等の表示)https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/torihiki/hyoji/jorei/