単価ノート / 記事 04
「1食あたり」で数えると、外食と自炊の比べ方が変わる
100g当たりは、同じ品目どうしを比べるための単位です。品目をまたいで比べたいときは、もう一段だけ割り直す必要があります。
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この記事は、値段の比べ方だけを扱います。 どの店のどの商品が安いか、という話は入れていません。

同じ材料費でも、何皿に分けたかで1食あたりが変わる。数えていないと、この列は作れない。
100g当たりは、米と米、油と油のように同じ品目を比べるときに効きます。米と外食を比べようとすると、この単位では手が止まります。
品目をまたぐときに使えるのが1食あたりです。作った回数で割るだけなので、材料が何種類あっても1つの数字にまとまります。
1食あたりの出し方
1食あたりは、その料理に使った材料費を、作れた食数で割って出します。調味料まで入れると細かくなりすぎるので、主な材料だけで構いません。
大事なのは、同じ数え方を続けることです。調味料を入れるか入れないかは、どちらでも構いません。途中で変えないことだけが条件になります。
材料費が同じでも、何食に分けたかで1食あたりは変わる。食数を数えていないと、この列は作れない。
例として計算した値。材料費1480円を食数で割り、1円未満を四捨五入した。棒の長さは、いちばん長い740円を100%として値に比例させている。5本とも同じ倍率。
上の図は、材料費の合計を食数で割った場合の1食あたりを、食数ごとに並べたものです。食数が増えるほど下がる形になります。
外食と比べるときに気をつけること
外食の代金には、材料費のほかに人の手間と場所の代金が含まれています。だから同じ数字にはなりませんし、なる必要もありません。
比べる目的は、どちらが正しいかを決めることではありません。今月どちらを何回にするか、という回数の配分を決めることです。
- 自炊の1食あたりは、主な材料費 ÷ 食数
- 外食の1食あたりは、支払った金額そのもの
- 比べた結果で決めるのは回数であって、良し悪しではない
作った回数を数える欄をひとつ足す
1食あたりを出すには、食数の記録が要ります。家計簿に金額だけを書いていると、この数字が手元にありません。
この帳面では、買い物の記録の横に、その材料で何食作れたかを書く欄を1つだけ足しています。欄が1つ増えるだけで、割り算ができます。
この欄は毎回埋めなくても構いません。月に数回でも埋まっていれば、1食あたりのだいたいの位置は分かります。
食数の数え方を決めておく
1食あたりを出すとき、大人と子どもを同じ1食として数えるかどうかで数字が変わります。ここを先に決めておく必要があります。
どちらでも構いませんが、途中で変えると前の記録と比べられなくなります。決めたら、そのまま続けるのが条件です。
この帳面では、食べた人数をそのまま食数として数えています。理由は、数えるときに迷わないからという一点だけです。
作り置きの扱い
作り置きをすると、1回の材料費で複数の食事ができます。このとき食数は、実際に食べた回数で数えます。
作った量ではなく食べた量で数えるのは、捨てた分を単価に含めるためです。作った量で数えると、捨てた分だけ数字が良く見えます。
- 食数は、実際に食べた回数で数える
- 作った量で数えると、捨てた分が見えなくなる
- 大人と子どもの数え方は、最初に決めて変えない
作り置きは、作った量ではなく食べた回数で数える。作った量で数えると捨てた分が消える。
外食の回数を減らすことが目的ではない
1食あたりを出すと、外食のほうが高く見えることがほとんどです。それでも回数をゼロにするのが正解とは限りません。
作る時間が取れない日に無理をすると、続きません。続かない仕組みは、数字の上だけ良く見えて、実際の家計には効きません。
SOURCE
- この記事は、割り算のしかたと記録のつけ方だけを扱っています。制度そのものの根拠は「単位価格表示は誰が決めているのか」に置いています。