単価ノート / 記事 03
まとめ買いの単価は、使い切るまでの日数で割り直す
大きいほうが100g当たりは安い。ここまでは値札を見れば分かります。分からないのは、その大きいほうを使い切れるかどうかのほうです。
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この記事は、値段の比べ方だけを扱います。 どの店のどの商品が安いか、という話は入れていません。

大袋の割引が手元に残るのは、最後まで使い切った場合だけ。こぼれた分も払っている。
まとめ買いが割安になるのは、内容量が増えても包装や輸送の手間があまり増えないからです。だから大きい袋ほど100g当たりは下がります。
ところが家庭の側には、大きい袋を最後まで使い切れるかどうかという別の条件がつきます。ここは値札には書かれていません。
捨てた分は、単価に上乗せされる
使い切れずに捨てた分も、払った金額の中に含まれたままです。つまり実際に食べた量で割り直すと、100g当たりの金額は値札より上がります。
半分を捨てれば、実際の単価は2倍になります。値札で2割ほど安く見えていたとしても、半分を捨てた時点で高い買い物に変わります。
大袋は全部使えば小袋より安いが、4分の1を捨てた時点で小袋より高くなる。捨てた分は単価に乗る。
例として計算した値で、実在の商品の価格ではない。1200÷1000×100=120円、420÷300×100=140円、1200÷750×100=160円。棒の長さは、いちばん長い160円を100%として値に比例させている。
上の図は、同じ袋を全部使った場合と、4分の1を捨てた場合とで、実際の100g当たりがどう変わるかを並べたものです。
日数で割ると、使い切れるかどうかが数字になる
1日に使う量がだいたい決まっている品目なら、内容量を1日の使用量で割れば何日もつかが出ます。ここに期限を重ねると判断がつきます。
もつ日数が期限より短ければ使い切れます。長ければ、その差の分だけ捨てる可能性を勘定に入れることになります。
- 内容量 ÷ 1日に使う量 = 何日もつか
- もつ日数が期限より長いときは、大きいほうを選ばない
- 冷凍できる品目は、この計算からいったん外してよい
冷凍できるかどうかで線が引ける
冷凍できる品目は期限の縛りが緩むので、まとめ買いの計算がそのまま通ります。パンや肉のように、分けて凍らせられるものがこれに当たります。
冷凍できない品目は、期限が短いほうの数字で判断することになります。葉物野菜や豆腐のように、日持ちが数日のものです。
この線引きを1回だけ決めておくと、棚の前で毎回考えなくて済みます。品目ごとに決めるので、覚える量もそれほど多くはなりません。
先に断っておくこと
保存期間と保存方法は商品ごとに異なります。個別の判断は、その商品に表示された期限と保存方法の記載に従ってください。
置き場所の広さは、家庭ごとに違う
まとめ買いの上限は、期限だけでは決まりません。棚や冷蔵庫に入る量という、家庭ごとの物理的な上限があります。
入り切らない量を買うと、床や廊下に置くことになります。そこに置いたものは見えなくなり、使われないまま期限を迎えます。
だから買う量の上限は、期限と置き場所のうち、小さいほうで決めます。大きいほうで決めると、必ずどちらかで詰まります。
1回あたりの買い物時間も費用のうち
まとめ買いには、買い物に行く回数を減らす効果もあります。回数が減れば移動の時間と交通費が減り、その分は家計の別の欄に効きます。
ただしこれは単価とは別の勘定です。混ぜて計算すると、どちらの効果でお金が動いたのかが分からなくなります。
- 単価の勘定と、移動の勘定は別の行に書く
- 混ぜると、次に判断するときの材料にならない
- どちらも効くなら、両方の行に書けばよい
買う量の上限は、期限と置き場所の小さいほうで決まる。入り切らない分は見えなくなる。
小さいほうを選ぶのが正解になる場合
使う量が読めない品目では、小さいほうを選ぶほうが結果として安くなります。捨てる量がゼロなら、単価は表示のままで済むからです。
はじめて買う品目や、季節でしか使わない品目がこれに当たります。判断がつかないうちは、小さいほうから試すのが無難です。
SOURCE
- 東京都消費生活条例に基づく品質等の表示(単位価格等の表示)https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/torihiki/hyoji/jorei/