単価ノート TANKA NOTE
01
単価の出し方

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100g当たりに直すと、同じ棚の中で順番が入れ替わる

棚の値札には数字が2つ並んでいます。大きく出ている販売価格と、その下に小さく出ている単位価格です。順番を決めているのは、たいてい下の数字のほうです。

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この記事は、値段の比べ方だけを扱います。 どの店のどの商品が安いか、という話は入れていません。

100g当たりに直すと、同じ棚の中で順番が入れ替わるに関わる場面の写真

写真:E-paper shelf labels in Intermarché Express, rue Écuyère, Rouen 2026-05-11.jpg / Andy Li / CC0

棚の値札は、上が販売価格、下が単位価格。順番を決めているのは下の帯のほう。

スーパーの棚で3つの商品が並んでいるとき、いちばん安く見えるのは値札の数字がいちばん小さい商品です。ところが内容量が違えば、その順番は簡単にひっくり返ります。

値札の下に小さく「100g当たり○○円」と書いてあることがあります。これが単位価格で、内容量の違いを消したあとの値段にあたります。

単位価格は割り算ひとつで出る

単位価格の出し方は決まっています。販売価格を内容量で割り、そこに表示単位を掛けるだけです。難しい計算はどこにも出てきません。

東京都の場合、単位価格は有効数字3桁で表すと決められています。4桁目を四捨五入するので、端数の扱いで店ごとに差が出ません。

A / 200g
販売価格380
100g当たり190
B / 350g
販売価格560
100g当たり160
C / 500g
販売価格690
100g当たり138

販売価格の順は A・B・C だが、100g当たりの順は C・B・A になる。順番が入れ替わっている。

例として計算した値で、実在の商品の価格ではない。単位価格=販売価格÷内容量×100g(有効数字3桁)。棒の長さは、それぞれの群のいちばん長いものを100%として、値に比例させている。群をまたいで長さを比べることはできない。

上の図は、内容量の違う3つを100g当たりに直したものです。販売価格の順番と、100g当たりの順番が入れ替わっているのが分かります。

値札の下を読む習慣がつくと、迷う時間が減る

棚の前で悩む時間の多くは、大きさの違うものを頭の中で割り算することに使われています。単位価格は、その割り算を先に済ませた数字です。

だから比べるものが増えても、判断にかかる時間はほとんど増えません。並んでいる小さいほうの数字を、小さい順に見るだけで済みます。

  • 販売価格は「いくら払うか」を示す
  • 単位価格は「どちらが割安か」を示す
  • 2つは別の質問に答えている数字なので、両方を見る

家計簿につけるときは、どちらを書くのか

家計簿に書くのは、実際に払った販売価格のほうです。単位価格は支払いそのものではなく、選ぶときに使った物差しだからです。

ただし単位価格を欄外にメモしておくと、次に同じ品目を買うときの比べ先になります。この帳面では1行だけ添える形にしています。

記録が23回とたまってくると、同じ品目でも買った日によって単位価格が違うことが見えてきます。そこから先は次の記事で扱います。

この記事で言えないこと

どの店のどの商品が安いか、という話はここでは書きません。価格は地域と時期で動くので、書いた瞬間から古くなっていくからです。

書けるのは、値段の比べ方そのものです。比べ方は地域でも時期でも変わらないので、こちらのほうが長く使えます。

同じ棚でも、単位が揃っていないと比べられない

単位価格は品目ごとに単位が決まっています。重さで売るものは100g当たり、液体は100ml当たり、といった具合です。

だから重さのものと個数のものを、単位価格どうしで比べることはできません。数字が並んでいても、数えている対象が違うからです。

比べられるのは、同じ単位で表示されているものだけです。ここを踏み外すと、割安に見えたのに実際は違った、という結果になります。

袋の中で使えない部分があるとき

殻や芯のように、買っても食べない部分がある品目があります。この場合、表示の内容量と実際に使える量は最初からずれています。

使える量で割り直すと、100g当たりの金額は上がります。同じ品目どうしなら、どちらもずれているので順番は変わりません。

順番が変わるのは、加工の度合いが違うものを並べたときです。切ってある商品と丸ごとの商品を比べるときが、これに当たります。

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重さで売るものと、枚数で売るもの。単位がそろっていないと、単価どうしは比べられない。

この帳面が単位価格から始まる理由

家計を減らす方法はいくつもありますが、多くは行動を変えることを求めます。行動を変えるのは、続けるのがいちばん難しい部分です。

単位価格は行動を変えません。同じ棚で、同じ品目の中から、下の数字が小さいほうを取るだけです。だから最初の一歩に向いています。

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