単価ノート / 記事 06
冷凍と常温で、同じ品目の単価がずれる理由
同じ品目でも、冷凍と常温では100g当たりが揃わないことがあります。理由は品質ではなく、数えている中身が違うところにあります。
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この記事は、値段の比べ方だけを扱います。 どの店のどの商品が安いか、という話は入れていません。

表示の内容量には、解けて落ちる分も入っている。使える量で割り直すと数字が動く。
冷凍と常温を並べると、冷凍のほうが100g当たりで高く見えることがあります。この差の一部は、内容量の数え方から来ています。
解凍したときに出る水分も、表示の内容量には含まれています。だから食べられる量で割り直すと、表示から計算した単価より上がります。
使える量の割合を1回だけ測る
実際に使える量が内容量の何割かを、一度だけ測っておくと計算が安定します。毎回測る必要はなく、品目ごとに1回で足ります。
この割合が分かれば、次からは表示の内容量にその割合を掛けるだけで使える量が出ます。手順としては掛け算が1つ増えるだけです。
同じ商品でも、表示の内容量で割るか、使える量で割るかで数字が変わる。比べるなら揃えるほうを決める。
例として計算した値。780円/500g、使える量を85%=425gとした場合。780÷425×100=184円(有効数字3桁)。棒の長さは、長いほうの184円を100%として値に比例させている。
上の図は、表示の内容量で割った単価と、使える量で割り直した単価を並べたものです。並べると差の大きさが目で分かります。
それでも冷凍が有利になる場合
冷凍は期限が長いので、使い切れずに捨てる量が減ります。捨てる量が減れば、実際の単価は下がる方向に動いていきます。
つまり冷凍の判断は、単価の高さと廃棄の少なさの引き算です。どちらが大きいかは、家庭ごとの使い方によって変わります。
- 表示の内容量ではなく、使える量で割る
- 使える量の割合は品目ごとに1回測れば足りる
- 期限が長いぶん捨てにくい、という利点も同じ表に入れる
記録の欄をどう分けるか
冷凍と常温は、同じ品目でも別の行として記録します。数えている中身が違うので、同じ行に混ぜると比べられなくなります。
行を分けておけば、あとから同じ品目の中で並べ替えるのは簡単です。分けずに混ぜたものを、あとから分けるほうが手間になります。
記録の設計は、あとで分けたくなるかどうかで決めます。迷ったら分けておくほうが、やり直しが少なくて済みます。
凍らせ方で、使える量が変わる
まとめて凍らせると、使うたびに全部を解凍することになります。解凍と再冷凍を繰り返すと、使える量は減っていきます。
小分けにして凍らせれば、必要な分だけ取り出せます。取り出す単位が小さいほど、捨てる量は小さくなります。
小分けの手間はかかりますが、これは買った直後の一度だけです。使うたびにかかる手間とは、性質が違います。
冷凍の電気代をどう扱うか
冷凍庫を使う以上、電気代はかかっています。ただしこれは品目ごとに割り振れないので、単価の計算には入れません。
入れないと決めておくのは、あとで比べるためです。ある品目だけ電気代を入れると、その品目だけ数字の意味が変わります。
- 電気代は単価の計算に入れない
- 入れないことを決めて、全品目で揃える
- 電気代を見たいときは、光熱費の欄のほうで見る
まとめて凍らせるか、小分けにするか。取り出す単位が小さいほど、捨てる量は小さくなる。
常温のほうが向いている品目
回転が速い品目は、冷凍にする理由がありません。数日で使い切るなら、期限が長いことの利点が出る前に無くなります。
冷凍が効くのは、買う量と使う速さが合っていない品目です。ここが合っている品目は、常温のままで単価が最も低くなります。
SOURCE
- この記事は、割り算のしかたと記録のつけ方だけを扱っています。制度そのものの根拠は「単位価格表示は誰が決めているのか」に置いています。